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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)
- 特徴 :
草丈20〜30cmの多年草。
匐枝を出さず叢生し、株を作る。基部の鞘は褐色の部分がメアオスゲより長く、褐色の光沢があって繊維状に分解しない。
葉は幅1.5〜2mm。
頂小穂は雄性、線形で極めて短く、側小穂は雌性、3〜4個が茎の上部に集まってつく。苞の葉身は長い。
雌鱗片は長い芒がある。
果胞は長さ約2.5mm、疎らに短毛がある。
- 分布・生育地 :
本州(福島県以南)〜九州 (国外:台湾、中国(江蘇省)) 草地、明るい疎林の林下、林縁
- 果(花)期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年4月21日 神奈川県川崎市 中・全体2 2017年4月14日 愛知県豊橋市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・雄雌小穂1 同 上 右下雄雌小穂2 2017年4月21日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
豊橋市の低山地、尾根上の草地を歩いていると、小さなこのスゲが生えているのに気がついた。
この仲間は似た種類が多く、後でしっかり同定できるようにと、小さな雄小穂、長い芒のある雌鱗片、疎らに毛がある果胞などしっかり確認した。
帰って調べると、図鑑にもメアオスゲとヌカスゲの中間のようなイメージで、メアオスゲより果胞が小さく、毛が少ないこと、ヌカスゲとは雌鱗片に芒があることで区別されると書かれていて、多分本種だろうと判断した。
そのすぐ後、自宅近くでもモエギスゲと一緒にこのスゲが生えているのを見つけた。
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