
|
- 科名・属名 : キンバイザサ科 キンバイザサ属
- 特徴 :
草丈10〜40cmの多年草。
地下茎は垂直に地中に入り、上部は古い葉の繊維で包まれる。
地上茎は極めて短い。
葉は全て根生し、葉身は線状披針形で、長さ10〜40cm、幅1〜2cm。両端は尖り、縦皺が多く、両面に白い長毛がある。
花は葉の根元に1〜3個つき、花茎は長さ1〜3cm。苞は膜質、披針形で、長さ2〜5cm。花被片は6個、下部は長い筒部になり、黄色、長楕円形〜披針形、同形で開出し、長さ8〜10mm、外面に毛がある。雄しべは6個、花被片の基部につき、葯は線形、花糸と同長かやや長く、長さ約3mm。子房の上部は長い嘴状の突起になり、花柱は長さ約2.5mm、柱頭は3個、長楕円形で直立し柱状になり、長さ約3.5mm。
刮ハは楕円形で、長さ約1cm、肉質で熟しても裂開しない。種子は楕円形で黒色、表面に突起がなく、小さい付属体がある。
- 分布・生育地 :
本州(紀伊半島、中国地方)〜沖縄 (国外:中国(南部)、東南アジア〜パキスタン、パプアニュギニア) 山地林内
- 花期 : 5〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1988年7月10日 高知県高知市 中上・全体2 2010年6月27日 沖縄県国頭郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 1988年7月10日 高知県高知市 左下・花2 2010年6月27日 沖縄県国頭郡 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
明け始めたばかりの山上、露に濡れるのを厭わず草原を探したものの目的のササバランは見つからず、日の出とともに閉じ始めたスズサイコを急いで撮影し、がっかりしながら戻りかけた。
すると、葉の根元にくっつくように黄色の花が咲いている。コキンバイザサかと思って撮影した。ずっと疑っていなかったが、ある時フィルムをチェックするとこの花だった。その時は長い花柄があると思っていたのだが。
その後沖縄でも出会った。海岸近くの草地で、広い葉の根元で窮屈そうに花が咲いていて、今度はすぐにこの花とわかった。
図鑑には花弁は6個とされているが、4〜6個までいろいろあり、葉に白い毛が多いのも図鑑で見た印象とは大きく異なり、自生地での生態観察の重要性を実感した。

同じ科の仲間の花
|