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- 科名・属名 : ラン科 アツモリソウ属
- 特徴 :
草丈20cm〜35cmの多年草。
葉は3〜4個つき、長楕円形で長さ10〜15cm。先は尖る。
花は茎頂に1〜2個つき、長さ5〜7cm。唇弁は黄色で袋状、褐色の斑点がある。背萼片、側萼片、側花弁は狭長楕円形で先は尖り、全て紫褐色。
ドウトウアツモリソウに似るが、生育環境や、背萼片、側萼片、側花弁の色が唇弁と異なり、紫褐色であることが異なる。
- 分布・生育地 :
北海道(礼文島) (国外:サハリン、ユーラシア〜北アメリカに広く分布) 草地
- 花期 : 6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1992年6月6日 北海道礼文島年 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
礼文島の鉄府にあるレブンアツモリソウの保護地の中にその花は咲いていた。
キバナノアツモリソウによく似た形で、唇弁を黄色に、その他の萼片や側花弁を紫褐色にしたような花だった。
この花は、1980年代にこの場所で突然確認された花で、それ以外の場所では見つかっていないことから、人為的に持ち込まれたとの話もあり、自生種かどうかの激しい議論が交わされたいわくつきの花である。
距離的に近いサハリンにある本種とは、遺伝子分析の結果は遠いと言う結果が出たが、今でもはっきりとした結論はまだのようだ。
それ以前にも現在とはやや異なる場所に生えていたとの情報もあり謎は尽きない。
一時は、北海道の道東地方に知られるドウトウアツモリソウと同一種とされた時期もあるが、特徴欄に記したように、現在では別種とされている。
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