ナガバトンボソウ(長葉蜻蛉草)

Platanthera tipuloides subsp. linearifolia


ナガバトンボソウ1

  • 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属

  • 特徴 :
     草丈5〜20cmの多年草。
     葉は線形、細くて小さい。茎の上部には鱗片葉が2〜3個つく。
     花は茎頂に疎らに数個つき、黄緑色。側萼片は開き、側花弁は蕊柱を囲む。唇弁は長さ5〜6m、距は跳ね上がり、長さ12〜17mm。  ホソバノキソチドリの亜種で、葉が線形となり、花序は数花しか花をつけない。

  • 分布・生育地 :
     九州(鹿児島・大隈半島)、屋久島 (国外:日本固有)
     山地の湿った岩上、苔の中

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2006年9月3日  鹿児島県屋久島
     中・全体2、左下・花    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     右下・葉 2007年8月27日    同  上

  • 撮影記 :
     屋久島の山に登ろうと思うと、どの山も結構なアルバイトを強いられる。
     登山口の標高が比較的高い宮之浦岳登山でも、山頂までのコースタイムは5時間もかかるとされている。
     そのうえ、高地にはヤクシマ○○と名の付く特産種がいろいろと見られ、花に時間をとられると、山頂を極めることは難しくなる。
     それでも、歩いているだけで目につくヤクシマシオガマヤクシマアザミなどは見逃すことはないが、岩陰や草間にもこの花のような小さくて目立たない花が咲いている。

  • 葉

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ナガバトンボソウ2

花