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- 科名・属名 : ラン科 クモキリソウ属
- 特徴 :
草丈10〜40cmの多年草。
葉は2個つき、広卵形で長さ5〜12cm、幅2〜4cm。葉脈は横脈があり、縁は細かく縮れる。
花は茎頂に5〜20個が疎らにつく。側萼片は線形でねじれ、強く外側に巻き、淡紫色で長さ7〜10mm。唇弁は黄緑色で長さ6〜8mm、先端はくさび形または円頭、中央の溝に紫褐色の斑点がある。
ジガバチソウとクモキリソウを足して2で割ったような花である。
2008年3月、日本植物学会でこの花が新種として発表された。
- 分布・生育地 :
北海道、本州(中部地方以北) (国外:日本固有) 山地林下、林縁
- 花期 : 7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年7月12日 長野県1 中1・全体2 2007年7月22日 同 上 中2・全体3 2019年7月5日 静岡県 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花序 2007年7月22日 長野県1 中4・花 2019年7月5日 静岡県 左下・花(側面) 同 上 右下・葉 2018年7月19日 長野県2
- 撮影記 :
小雨交じりのガスが流れる林下、その「変わったLiparis」が咲いていた。
ジガバチソウとクモキリソウを足して2で割ったような形で、緑色の花をつけている。スズムシソウにも似ている。
花期は少し遅めだったが、散在する20株以上の株がみな同じような花を咲かせていることから、単なるアルビノではなさそうだ。
帰って調べると、似たような花が北海道〜本州(中部)にかけて点々と見つかっているらしい。
撮影した当時はチクマジガバチとしてアップしていたが、2008年3月、唇弁の基部に紫褐色の斑点があることからシテンクモキリという新種として発表された。
最初に撮影したのは長野県の南部だったが、その後長野県北部や静岡県など色々な場所で目にした。
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