ユウシュンラン(祐舜蘭)

Cephalantera subaphylla


ユウシュンラン1

  • 科名・属名 : ラン科 キンラン属

  • 特徴 :
     草丈5〜15cmの多年草。
     葉は大部分が鱗片状で、上部に1〜2個の緑の葉がつき、葉身は長楕円形〜披針形、長さ約3cm、幅1〜1.5cm。で小さい。
     花は茎頂に2〜5個つき、白色で上向きに半開する。背萼片は披針形、長さ約9mm、側萼片は歪んでやや長い。側花弁は背萼片よりやや小さい。唇弁は3本の褐色の隆起があり、距は長く突き出る。
     果実(刮ハ)は直立する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮半島(南部)、済州島)
     やや湿った落葉樹林下

  • 花期 :   4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1995年5月7日  栃木県那須郡高原
     中上・全体2 2007年6月14日  北海道江別市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序 1995年5月7日  栃木県那須高原
     中下・花 1990年6月3日  北海道江別市
     左下・果実 2019年6月30日  東京都伊豆諸島
     右下・葉 1990年6月3日  北海道江別市

  • 撮影記 :
     草丈の低い、葉のないギンランといった風情である。
     しかし、草丈に比べて花は大きくギンランとは違い少し花弁も開くので、花としてはずっと見応えがある。
       ギンランよりもすこし山地に入ったところに生え、比較的群生することが多い。  上の写真は、遊園地の喚声が聞こえる栃木県北部の雑木林の下で撮影した。近くにはサクラソウセンダイタイゲキなども咲いていた。
     北に行くと割合に多く見られ、札幌市の近くにある野幌森林公園では、遊歩道際に点々と花が見られた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ユウシュンラン2

花序

花

果実