オキナワテンナンショウ(沖縄天南星)

Arisaema heterocephalum subsp. okinawense


オキナワテンナンショウ

  • 科名・属名
  • : サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴

  •  草丈40〜70cmになる多年草。
     葉は2個程度つき、11〜15小葉からなる。小葉は披針形〜楕円形で、長さ10〜20cm、幅2.5〜4.5cm。
     花は雌雄異株で、雄株の花柄は10〜15cm、雌株の花柄は3〜5cm。仏炎苞は緑紫色で、内面は濃紫色。舷部の長さは6〜8cm。
     アマミテンナンソウが似ているが、全体に大きくて小葉の数が少なく、仏炎苞の内側の色が異なる。

  • 分布・生育地

  •  沖縄本島 石灰岩地の常緑樹林下

  • 花期
  • : 1〜3月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年2月4日 沖縄県沖縄本島
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  見渡す限りセイタカスズムシソウの海、膝上を越える草で足元も見えない中、ハブに注意しながら慎重に進む。
     セイタカスズムシソウが少なくなり、石灰岩が見え出した林下で、この花に出会えた。
     アマミテンナンショウに近縁の仲間なのでよく似ているが、仏炎苞の色が違う。
     サトイモ科は南方系の植物にもかかわらず、沖縄ではこの花とムサシアブミくらいしか知られていない。何か理由でもあるのだろうか。

    同じ科の仲間の花
花アップ