キールンヤマノイモ(基隆山の芋)

Dioscorea pseudojaponica


キールンヤマノイモ

  • 科名・属名
  • : ヤマノイモ科 ヤマノイモ属

  • 特徴

  •  つる性の多年草。
     茎は扁平で、葉腋にむかごをつける。
     葉は対生し、三角状卵形〜三角状長楕円形で、長さ6〜10cm、幅3〜6cm。先は尾状に鋭頭となり、7〜9脈があり、両面とも無毛。
     花は穂状花序となり、雄花序は葉腋に輪生し、長さ3〜4cm、花は半開する。雌花序は葉腋に単生し、長さ5〜12cm、20花以上をつける。
     果実は腎形で広い翼があり、長さ2cm弱。

  • 分布・生育地

  •  九州(トカラ列島)、沖縄  林縁

  • 花期
  • : 5〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年6月27日 沖縄県国頭郡
     中・花、下・むかご   同 上

  • 撮影記

  •  海岸の岩上や潅木にヤマノイモの蔓が絡まって伸び、葉液からは5cmほどの花序が垂れ下がり、オニドコロに似た花が咲いていた。、ムカゴもついていた。
     よく見るとムカゴもついている。ムカゴがつくといえばヤマノイモニガカシュウがあり、どちらも沖縄に分布している。
     しかし、そのどちらとも花の様子が異なっていたが、この花のことは頭になく、後で葉の形や花序、ムカゴなどからやっと名前と実物が結びついた。
     今回は別の花が目的で、普段ならすでに見た花は撮影しないことが多いが、遠方ではできるだけまめに撮影しておくことが必要だ。

    同じ科の仲間の花
花

むかご