エゾキスゲ(蝦夷黄菅)

Hemerocallis var. yezoensis


エゾキスゲ

  • 科名・属名 : ユリ科 ワスレグサ属
     注.APG分類ではススキノキ科(XANTHORRHOEACEAE)

  • 特徴 :
     草丈50〜80cmの多年草。
     茎は直立し株立ちになる。
     葉は根元から多数出て、線形で長さ20〜70cm、幅5〜18mm。無毛で、葉の上部は湾曲して下を向く。
     花は茎頂の枝分かれした長い枝に4〜12個つき、花被片は内外3個ずつ、鮮黄色で径7〜8cm。花は夕方咲き、翌日の昼過ぎに閉じる。

  • 分布・生育地 :
     北海道(太平洋側〜オホーツク海側)
     海岸に近い草地、砂浜

  • 花期 :  6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     2014年7月11日  北海道斜里郡
     中、下・花    同  上

  • 撮影記 :
     よく似たユウスゲが、夕方咲き翌日午前中に閉じるのに対し、この花は翌日午後まで咲いているという違いのほか、花期が早いなどの違いがある。
     また、ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)は、花の色が橙黄色で、朝開き夕方閉じることで異なる。
     オホーツク海を望む原生花園として有名な小清水原生花園、一時荒廃して見る影もない時期があったが、地元の方の保護や整備が功を奏してか、最近訪れると他の原生花園よりはるかに花が多く、豪華なお花畑が広がっていた。
     場所によって咲く花が異なり、一面エゾスカシユリが広がっていたり、この花が広がっていたりで、足元に咲く小さな葉も含め、なかなか見ごたえのある原生花園だった。

  • 同じ科の仲間の花
花1

花2