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- 科名・属名 : ホングウシダ科 ホラシノブ属
- 特徴 :
草丈50〜110cmの常緑性シダ。
根茎は短く匍匐し、径2.3〜4.5mm。
葉は3回羽状複生、葉身は卵形〜狭卵形で鋭先頭、長さ(27-)35〜56(-67)cm、幅(11-)13〜25(-36)cm。側羽片は(14-)16〜22(-24)対あり、広披針形で有柄、長さ(5.7-)8.4〜12(-13)cm、幅(2.9-)3.2〜5.9(-7.6)cm。小羽片は長さ(1.8-)2.2〜3.1(-3.8)cm、幅(0.7-)0.9〜1.3(-1.4)cm。最終裂片は円頭〜鈍頭で、全縁。質は革質、濃黄緑色。
葉柄は黄褐色〜赤褐色、長さ(19-)24〜41(-56)cm。鱗片は基部のみにあり、披針形で褐色、長さ(2-)2.1〜3.2(-3.9)mm、早落性。
胞子嚢群は羽片の辺縁先端側につき、ポケット状。包膜は卵形で波状縁。
ホラシノブとハマホラシノブの交雑に起源する有性生殖型4倍体とされる。
- 分布・生育地 :
沖縄(八重山諸島) (国外:日本固有) 海岸近くの地上・岩上
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2022年7月12日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・下部羽片、以下すべて 同 上
- 撮影記 :
潮の引いたマングローブの林下、オヒルギの膝根を踏みつけないよう慎重に進む。
やっとのことでマングローブ林を抜け、海岸の岩場のあたりに出ると、ハマホラシノブによく似たシダが何株か生えていた。
地元のシダに詳しい方から教えてもらったという花仲間の案内で辿りついた岩場に生えてたのは、ホラシノブとハマホラシノブに起源をもつと言われるこのシダと、アイホラシノブ(別途アップ予定)だった。
どっちがどっちかわからず教えれたままに撮影したが、違いはよくわからなかった。
帰って「日本産シダ植物標準図鑑T」(学研刊)を見ると、アイノコとアイホラシノブは葉で区別するのは困難で、倍数性と胞子稔性が同定の指標になると書かれていた。そのため取り違えている可能性もある。
その他のシダ
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