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- 科名・属名 : イノモトソウ科 エビガラシダ属
- 特徴 :
草丈10〜25cmの夏緑性シダ。
根茎は斜上〜直立し、鱗片をつける。
葉は2回羽状中裂〜深裂、葉身は三角状卵形で先は鋭頭、長さ(2.7-)4.7〜9.3(-13)cm、幅(2.8-)3.6〜5.3(-6.8)cm。側羽片は三角状披針形〜長楕円状披針形、長さ(1.2-)2〜3.3(-4)cm、幅(1-)1.4〜2.4(-3)cm。裂片は円頭、波状縁〜鈍鋸歯縁。質は草質、濃黄緑色で裏面はやや淡く粉白に覆われ、乾燥すると一時的に葉が巻き込み、無毛。
葉柄は紫褐色で光沢があり、長さ(2.8-)6.5〜14(-25)cm。鱗片は下部のみにあり、披針形で赤褐色〜淡褐色、長さ(2.6-)3〜4(-5.1)mm。
胞子嚢群は裂片の辺縁につき、線形でお互いに合着して連なる。包膜は胞子嚢群ごとに切れ、長く連続することはない。
- 分布・生育地 :
本州(群馬、埼玉県、東京都) (国外:台湾、タイ) 山地の石灰岩上
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年9月2日 埼玉県秩父 下・全体2 同 上 (2枚とも拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
花仲間と植物写真家の3人で秩父の石灰岩地を訪れた。
目的は石灰岩に生えるヒカゲミズやクリヤマハハコで、運良く見つかりじっくり撮影した。
私以外はシダにも関心があるようで、「これは珍しいと」言いながらこのシダを一生懸命写していた。
当時はシダには全く興味がなく、少ないシダというのでお付き合いで何となく撮影した。
そんな訳で胞子嚢群も撮影しなかったが、今思うと本当に残念なことをした。株の周りに裏返った葉があり、裏面が白く、縁に何となく胞子嚢群のあるのが感じられる。
ミヤマウラジロに似るが、やや小型で葉柄が葉身より長くことや鱗片の色
その他のシダ
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