タニガワコンギク(谷川紺菊)Aster microcephalus var. ripensis |
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草丈20〜90cmの多年草。 葉はホソバコンギクに比べると小さく、披針形で長さ3〜6cm、幅2〜10mm。先は鋭尖頭で、質はやや硬く、縁には鋸歯がある。上部の葉は線形。 頭花は、白色で径2〜3cm。総苞片は2〜3列、先はやや紫色を帯び、毛がある。 本州(紀伊半島)、四国、九州 川岸の岩間 1989年10月2日 宮崎県宮崎市 下 2003年9月20日 同 上 渓谷沿いの道を進み、一休みしようと流れ近くまで下りて見ると、流れの側のやや苔むした岩上に、白い野菊がポツンと咲いていた。 事前の調べで記録のあったこの花のようだ。流れの抵抗を少なくするため細くなった葉が渓流植物の特徴を現している。 この渓谷は植物相が豊かで、特に秋にはキバナノホトトギスのクリーム色を帯びた黄色の花が目につく。モミジコウモリの変った形の葉も見逃せない。 遊歩道際のこういう目につく植物に気をとられていると、渓側に咲く小さな菊は目に入らないかもしれない。 近年出版されたいがりまさしさんの「日本の野菊」(山と渓谷社)を見ると、センボンギクもこの花も同一種で変化の範囲とされている。ここでは一応別種として取り扱った。 同じ科の仲間の花 |