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- 科名・属名 : アカバナ科 アカバナ属
- 特徴 :
草丈15〜90cmの多年草。
根元から地表を這う匐枝を伸ばす。
茎は円柱形で上部で多数分枝し、短い腺毛があり、葉とともに赤みを帯びることもある。
葉は対生、葉身は卵形〜卵状披針形、長さ2〜6cm、幅0.7〜3cm。先は鈍形〜やや鋭形、基部は広いくさび形かやや心形で茎を抱くことが多く、縁には鋸歯がある。葉柄は無いか短い。
花は上部の葉腋に単生するか頂生し、稀に穂状花序か総状花序になる。花弁は4個、倒卵形で先は2浅裂し、淡紅色、長さ6〜8mm。萼裂片は披針形で、長さ4〜7mm、外面には腺毛が密にある。柱頭はこん棒状。
果実(刮ハ)は細長く4稜形、長さ3〜8cm、短い腺毛がある。果柄は長さ7〜15mm。種子は長楕円形、長さ1.5〜1.8mm、細かい乳頭状突起を密生し、種髪は普通赤褐色。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、ウスリー、サハリン、千島列島) 山野の湿地
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年9月15日 千葉県市原市 中上・全体2 2005年8月23日 千葉県長生郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 1996年9月15日 千葉県市原市 中下・花 2022年9月28日 神奈川県川崎市 左下・果実(刮ハ) 1996年9月15日 千葉県市原市 右上・葉 1995年8月20日 栃木県那須塩原市
- 撮影記 :
アカバナと名の付く花は十数種類あるものの、そのほとんどが山地〜高山性で、平地で見られるのはこの花だけである。
田んぼに咲く花は秋に見られるものが多く、特に休耕田はちょっとしたお花畑だ。背丈のあるタコノアシ、ミズキンバイやチョウジタデ、足元にはコナギやアゼナなど、その気になって撮影していると思いの外フィルムを消費してしまう。
この花もそんな中で淡いピンクの花を見せてくれる。花が淡紅紫色なのでこの名が付けられていると思ったら、秋に葉が紅葉することが和名の由来のようだ。
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