セリバオウレン(芹葉黄蓮)

Coptis japonica var. dissecta


セリバオウレン1(両生花)


  • 科名・属名 : キンポウゲ科 オウレン属

  • 特徴 :
     草丈15〜30cmの多年草。
     コセリバオウレンと変種関係にあり、葉が2回3出複葉であることが異なり、小葉は長さ1.5〜5cm、幅1〜3cmと大きい。
     花は雌雄異株で両性または雄性、3〜4花が総状につく。苞は狭披針形〜線形、全裂〜3裂。花弁は8〜10個でさじ形、淡黄色、長さ約4mm。雄しべは多数ある。雌しべは8〜14個。萼片は5〜6個、狭披針形〜線形、長さ8〜10mm。
     果実(袋果)は舟形、長さ7〜12mm。

  • 分布・生育地 :
     本州、四国 (国外:日本固有)
     針葉樹林下

  • 花期 : 3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1(両性株) 1985年3月24日  三重県藤原岳
    中上・全体2(雄性株) 2025年3月2日  東京都あきる野市
    (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
    中中・雄性花1 1985年3月24日  三重県藤原岳
    中下・雄性花2 2025年3月2日  東京都あきる野市
    左下・両性花、右上・葉    同  上

  • 撮影記 :
     早春、フクジュソウで有名な三重県の藤原岳に登ると春の花が多い。
     セツブンソウカタクリなどが明るい雑木林下にあり、やや暗い樹林下にこの花がポツポツ咲いていた。
     花は雌雄異株で、両性花の株と雄性花の株があり、花やコセリバオウレンととの葉の違いががわかる写真が撮影できておらず、やっと東京多摩地方の林下で花の違いを確認できた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
セリバオウレン2(雄性花)

雄性花1

雄性花2

両性花