|
- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
- 特徴 :
草丈3〜8cmの多年草。
ヒナスミレとヒゴスミレの雑種。
葉は、花期では普通、卵状披針形〜三角状披針形で長さ2〜5cm、幅1.5〜3cm、5深裂し小葉がさらに中〜浅裂してキクの葉状になる。中にはあまり切れ込まないものもある。表面は緑色〜暗緑色、初め両面とも無毛であるが、後から出る葉は両面や縁に短毛がある。
花は径1.5〜2cm、白色〜白濁した淡紅紫色、上弁の背面はより強く淡紅紫色を帯びる。側弁は有毛。距は長さ5〜7mm、淡緑色を帯びた白色か、薄い淡紅紫色。
- 分布・生育地 :
両親の自生地は、本州〜九州(北部) ただし、見つかっているのは、長野、群馬県 ブナ帯の林縁、林下
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
2015年4月21日 群馬県 中 2015年4月22日 同 上 中は拡大写真あり、写真をクリック 下左・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
よく似たヒナスミレとエイザンスミレの雑種であるオクタマスミレに比べると、葉の切れ込みがより深くキクの葉状をしていて、花の色も薄い。
図鑑でしか見たことのないこのスミレの話を聞いて群馬県へ出かけた。
現地は伐採されたばかりの明るい斜面で、ヒナスミレとヒゴスミレが僅かに点在する中に生えていた。
スミレ類は雑種を多く作るが、滅多に見ることのできない花を目の前にすると言葉はなかった。
近くには大株もあり、雑種の宿命でいずれ消え行くとはわかりつつも、少しでも長く咲き続けていて欲しいと思った。
同じ科の仲間の花
|