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- 科名・属名 : ウマノスズクサ科 カンアオイ属
注.APG分類では、属の学名(Asarum)
- 特徴 :
葉は広卵形〜卵形、長さ5〜13cm、幅4〜9cmの多年草。
葉は先端がいくらか尖り、基部は心形。表面は光沢の強い緑色で両面無毛、普通紋は入らない。
花は淡紫褐色〜暗紫色、萼筒は円みのある筒形、長さ7〜14mm、径10〜17mmと大きい。
萼裂片は卵状三角形で平開〜斜開、雄しべは12個、花柱は6個で直立し、先は角状に伸び時に萼筒入口付近に達する場合もある。
- 分布・生育地 :
本州(新潟(北部)、山形(南部)) (国外:日本固有) 低山地の広葉樹林下
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年4月25日 新潟県岩船郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
カンアオイの撮影に訪れた新潟県北部の荒川沿い、沢筋の日陰には残雪が残り、景色はまだ寒々しい。
まだ芽吹き前の落葉広葉樹林下は明るく、足を踏み入れると落ち葉を踏みしだくガサガサという音が響く。
目を凝らして林下を探すと光沢ある緑色のカンアオイの葉が見つかり、葉や落ち葉をそっと除けると花が見えてきた。
「大きい!」最初の感想だ。同じ新潟県に分布する花の大きなコシノカンアオイに匹敵するほどだ。
ユキグニカンアオイと変種関係にあるが、花ははるかに大きく、また花色の変化も少ないと感じた。
帰りは4kmほど離れた駅まで歩いた。道端にはコシノコバイモやユキツバキなどが見られ、楽しい1時間だった。
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