|
- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、学名(Asarum gusuku)
- 特徴 :
葉は卵状三角形で、長さ8〜9cm、幅4〜5cmの多年草。
先は尖り、基部は心形。表面は暗緑色で斑紋や光沢がなく、縁や葉脈に毛を散生する。
花は茎の先に1個つき、普通淡褐色〜緑褐色、萼筒は上部でくびれトックリ形になり、長さ約11mm、径8〜9mm。喉部は小さく、口環があり、その周囲にシワ状の突起がある。萼筒内側の網目模様はあまり発達しない。萼裂片は平開し、長さ約7mm、表面は滑らかで縁が反り返ることもある。
- 分布・生育地 :
鹿児島県(奄美大島) (国外:日本固有) 常緑樹林下
- 花期 : 2〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年2月25日 鹿児島県奄美大島 中上、以下全て(右上葉1を除く) 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 右上・葉1 2018年3月12日 同 上
- 撮影記 :
名前は聞いたことがあるものの、どんな花なのか見当もつかなかった。
わずかな情報をたよりにさびれた林道を進み、途中から歩いて捜すことにする。
花は少なく、オオバライチゴやリュウキュウイチゴが咲いているくらい。
こことおぼしきあたりで林下に入ると、早速カンアオイの葉が見つかる。しかし、やけに葉が大きい。よく見るとオオバカンアオイだ。
霧雨で濡れた林下をさらに探すと、小振りの葉のカンアオイが見つかった。オオバとは違う、どうやらこれがグクスのようだ。トックリ形の花はクシモトカンアオイによく似ている。
淡い茶褐色(下右の写真)が普通の色のようであるが、白っぽい花も多く(上や左下の2枚の写真)、降り出した雨も気にもならず、株ごとに違う色合いの花を十分に堪能した。
同じ科の仲間の花
|