タイシャクカモジ(帝釈髢)

Agropyron yezoense var. tasiroi


タイシャクカモジグサ1


  • 科名・属名 : イネ科 カモジグサ属
     注.APG分類では、エゾムギ属(Elymus)、学名(E. pendulinus)。和名はコウリョウカモジグサ(別名タイシャクカモジ)

  • 特徴 :
     草丈70〜100cmの多年草。
     やや繊細で、花序は細くて先が垂れる。小穂は長さ15〜20mm。包類は披針形で3〜5脈があって尖る。護頴の背は無毛。
     エゾカモジグサの変種で、護頴が無毛であることが異なる。
     別名 コウリョウカモジグサ(光陵髢草)
     (注.APG分類ではこれが正式な和名)

  • 分布・生育地 :
     本州(中国地方) (国外:朝鮮、中国(東北部)、シベリア(東部)
     山地の草地

  • 花期 :  5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2016年5月28日  広島県帝釈峡近く
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     現地の花仲間の案内でタイシャクカラマツの撮影に広島県の帝釈峡を訪れた。
     岩場に生えるこの花を撮影した後、シロヤマブキなどを見たあと、近くの林下を訪れた。
     アズマガヤタガネソウなどに混じって生えるこの地味な植物を教えてもらった。
     イネ科については本格的に手がけ始めたばかり、違いがよく分からなかったが、ひとまず全体や花序・小穂などを撮影した。
     帰って調べると、日本では中国地方だけに分布している希少種で、護頴が無毛であるのが特徴とのこと、小穂の分解した写真なども撮っておくべきだったと反省した。

  • 同じ科の仲間の花
タイシャクカモジグサ2

花序

小穂