オオバヨウラクラン(大葉櫻珞蘭)

Oberonia makinoi


オオバヨウラクラン1

  • 科名・属名 : ラン科 ヨウラクラン属

  • 特徴 :
     草丈(花茎)5〜15cmの着生ラン。
     葉は袴状で左右に扁平、規則正しく2列に互生し、長さ1〜2cm、幅6〜7mm。  花は茎頂から下垂する花茎に、多数密に密生し、赤褐色。苞は長さ約1.5mm。萼片、側花弁は卵形、長さ約1.5mm。唇弁は倒卵形、長さ幅とも約2mm、先は3裂し、側裂片は小さく先が鈍く、中央裂片はさらに2裂し、全体として扁円形となる。蕊柱は短く、突出しない。
     ヨウラクランに似るが、全体に大きく葉は幅が広く数が少なく唇弁の形も異なる。
     花もやや密につき、赤褐色で花穂も長く、唇弁の形も異なる。

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆諸島、和歌山県)〜沖縄 (国外:台湾、インドシナ)
     常緑広葉樹の樹幹

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1989年7月23日  徳島県海部郡
     中上・全体2 2019年7月11日  宮崎県東臼杵郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 1989年7月23日  徳島県海部郡
     左下・花 2013年9月4日  沖縄県国頭郡
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     初めて四国に出かけた際、徳島県のある山の山頂付近の木に着生していた。
     山の下の方にはヨウラクランが着生していて、途中ウスギムヨウランハルザキヤツシロランの朔果、ナギランなどもあり、ラン類の多いのにびっくりした。
     ヨウラクランは6月初めに花をつけていたが、本種は7月末でやっと花が撮影できた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
オオバヨウラクラン2

花序

花