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- 科名・属名 : ラン科 サワラン属
- 特徴 :
草丈20〜30cmの多年草。
球茎は緑色で球形。
葉は1個つき、直立し、葉身は線状披針形、長さ6〜15cm、幅4〜8mm。先は漸尖頭、基部は鞘となって茎を包む。
花は花茎の先に普通1個横向きに咲き、紅紫色で、あまり平開しない。苞は三角形、長さ2〜3mm。萼片と側花弁は倒披針形で鋭頭、長さ2〜2.5cm。唇弁は倒卵状楕円形、先が3裂し、中央裂片に3列の隆起線がある。蕊柱は長さ約2mm。
- 分布・生育地 :
本州(近畿地方以北)〜北海道 (国外:日本固有) 亜寒帯〜冷温帯のミズゴケのある湿地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1984年7月15日 群馬県尾瀬ヶ原 中上・全体2 1996年7月6日 福島県南会津郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 1977年7月10日 群馬県尾瀬ヶ原 右下・花2 1996年7月6日 福島県南会津郡
- 撮影記 :
花弁はほとんど開かないものの、赤紫色の花は緑一色の湿原では印象的である。
夏の尾瀬を訪れる人は多いが、人気はニッコウキスゲやヒツジグサ、オゼコウホネといった目立つだ。
しかし、草の間に咲くこんな小さな花や、もっと小さいモウセンゴケなども一生懸命生きていることを知って欲しいし、目を向けて欲しい。
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