
|
- 科名・属名 : ミツガシワ科 アサザ属
- 特徴 :
多年生の水草。
茎は細くて長く、泥の中にひげ根を出す。
葉は卵状円形で1〜3個水面に浮かび、径4〜20cm。基部は深い心形で、縁は全縁。葉柄は茎と接続し、長さ1〜2cm、基部はやや耳状になり花序の基部を抱く。
花は葉腋から数個〜多数の花柄を束生し、葉の裂け目から水上に出て花を咲かす。花柄は長さ3〜10cm。花冠は白色で、中心部が黄色、径約1.5cmで、5深裂し、裂片の内側に長い毛があり、縁は糸状に細かく裂ける。雄しべは5個、花冠の基部につき、花糸は短い。花柱は2個で板状。萼は5深裂し、裂片は卵形で、長さ4〜6mm。
果実(刮ハ)は楕円形で、長さ4〜5mm。種子は広楕円形で光沢があり、長さ約0.8mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国、東南アジア、オーストラリア、アフリカ) 池や沼
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年8月29日 新潟県新潟市 中上・全体2 2011年7月28日 兵庫県三木市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2004年8月29日 新潟県新潟市 左下・花2 2011年7月28日 兵庫県三木市 右上・葉 同 上
- 撮影記 :
水面には白いこの花が浮かび、水際にはミズアオイやオモダカやヘラオモダカが咲き、昔の湖畔はこんな光景だったと思われるような水草の宝庫だった。
開発などにより全国的に水草の減少が著しいが、新潟県にはまだ多くの湖沼が残され、いろいろな水草が見られる。
近くにはオニバスやトチカガミもあり、目的のヒシモドキには会えなかったものの、穏やかな気持ちにさせられる一日だった。

同じ科の仲間の花
|