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- 科名・属名 : アカバナ科 ミズタマソウ属
注.APG分類では、学名(C. alpina subsp. alpina)
- 特徴 :
草丈5〜20cmの多年草。
茎は無毛か細毛を散生する。
葉は対生、葉身は三角状広卵形、長さ1〜4cm、幅0.7〜3cm。先は短鋭尖形、基部は浅心形、縁には波状の鋭鋸歯があり、無毛。
花は長さ10cm程度の花茎に短い総状花序につき、無毛か腺毛がある。花柄は花時短く下を向くが、花後伸び、長さ3〜4.5mmになり、開出するかやや下向きになる。花弁は2個、倒卵形で2裂し、白色で、長さ0.6〜1.9mm、萼裂片よりやや短い。萼は2個、裂片は長楕円状卵形で先は鈍形、帯紅色。
果実(堅果)は長倒卵形、長さ2〜2.5mm、径0.7〜1.2mm、かぎ状の刺毛がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州(屋久島まで) (国外:北半球の温帯〜寒帯域に広く分布) 深山や高山の湿った林下
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年8月17日 山梨県北岳 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
日本第2の高峰南アルプスの北岳は登山家の憧れであるとともに、6月のキタダケソウから9月のヒメセンブリまで数多くの高山植物が咲き乱れる花の山である。
朝暗いうちから多くの登山客が登り始めるが、多くは変化の多い大樺沢沿いの登山道を登る。
登山道沿いにもコウシンヤマハッカやカイタカラコウといった特色ある花が見られるが、先を急いでいる登山客には花を愛でる余裕も無さそうだ。
そうでなくとも目立たない小さな白い花、この花のために立ち止まる人もカメラを向ける人もほとんど見かけない。
花はタニタデに似ているが、葉が丸く鋸歯があるので違いははっきりしている。
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