ヒメイカリソウ(姫碇草)

Epimedium trifoliatobinatum


ヒメイカリソウ1


  • 科名・属名 : メギ科 イカリソウ属

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの多年草。
     葉は2出してから3出するものが多く、小葉は夏緑性で洋紙質、卵形で長さ3〜10cm、幅2〜6cm。先は鋭頭。
     花は総状に下向きに咲く。花弁は4個、白色で、基部には長さ10〜15mmの短い距がある(ないものもある)。萼は8個、2輪に並ぶが、外側の4個は早落性、内側の4個は花弁状。雄しべは4個、雌しべは1個。
     果実(袋果)は大きさの違う2片に割れる。
     バイカイカリソウと、イカリソウの雑種と言われる(改訂新版「日本の野生植物2」(平凡社刊))。

  • 分布・生育地 :
     本州(西部)〜九州 (国外:日本固有)
     蛇紋岩地

  • 花期 : 

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2012年4月12日  高知県南国市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     高知県にはイカリソウの仲間が多く、蛇紋岩地にこの花が、石灰岩地や蛇紋岩地にヤチマタイカリソウが、海岸近くにはシオミイカリソウがあり、そのほかサイコクイカリソウなどもあり雑種も見られるようだ。
     そのうち2種ほどが未撮影になっていて、4月上旬、徳島の花仲間と訪れた。
     自生地は蛇紋岩地の小さな丘、斜面にピークは過ぎたものの、白い花がいくつか残っていた。
     葉が2出してから3出し、距が短かいのが特徴で、その点も確認しながら撮影した。
     以前は四国(愛媛・高知県)だけに分布とされていたが、改訂新版「日本の野生植物2」(平凡社刊)では、雑種とされ、分布も本州(西部)〜九州とされているので変更した。

  • 葉

    葉柄

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ヒメイカリソウ2

花1

花2(距)